第115回医師国家試験 A45
- ホーム
- WEB版トップ
- 令和2年度(第115回)
- 第115回医師国家試験 A45
第115回国家試験 A45
54歳の女性。倦怠感を主訴に来院した。進行卵巣癌のため10日前に外来で薬物による抗癌治療を受けた。その後、水分は多めに摂取するようにしていたという。3日前から倦怠感が出現したため受診した。 意識は清明。脈拍 60/分、血圧 131/86 mmHg。皮膚のツルゴールの低下を認めない。下腹部に径 11cmの腫瘤を触知する。腹水はない。 血液生化学所見:クレアチニン 0.8 mg/dL、尿酸 3.2 mg/dL、Na 124 mEq/L、Cl 102 mEq/L、コルチゾール 6.6 μg/dL(基準 5.2~12.6)。血漿浸透圧は 250 mOsm/L(基準 275~288)で低値、尿浸透圧は 390 mOsmで高値、尿中Naは 45 mEq/Lで高値であった。胸部エックス線写真で心拡大を認めない。 血清浸透圧の低下に対してまず行うのはどれか。