令和2年度(第115回)医師国家試験問題|午後81問〜午後100問
第115回国家試験 D1
FSHが高値となる無月経の障害部位はどれか。
第115回国家試験 D2
点滴投与を行う際、血中濃度のモニタリングが必要な薬剤はどれか。
第115回国家試験 D3
眼科救急疾患と初期対応の組合せで正しいのはどれか。
第115回国家試験 D4
心アミロイドーシスについて誤っているのはどれか。
第115回国家試験 D5
睡眠時無呼吸症候群の合併を疑わせるものとして誤っているのはどれか。
第115回国家試験 D6
幼児期に発症し思春期までに多くが自然寛解するのはどれか。
第115回国家試験 D7
急性膿胸の原因にならないのはどれか。
第115回国家試験 D8
レジオネラ肺炎について誤っているのはどれか。
第115回国家試験 D9
合併症として完全房室ブロックを最も生じやすいのはどれか。
第115回国家試験 D10
経尿道的手組が第一選択となるのはどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 D11
大球性貧血をきたすのはどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 D12
中枢神経原発悪性リンパ腫について正しいのはどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 D13
慢性咳嗽をきたすのはどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 D14
乳び胸の原因となるのはどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 D15
全生活史健忘患者が保持している記憶はどれか。 2つ選べ。
第115回国家試験 D16
28歳の女性(1妊0産)。妊娠36週2日、けいれん発作のため救急搬送された。これまでの妊娠経過に異常は認めなかったが、 2日前の妊婦健康診査の際に血圧 142/84 mmHgと高血圧を初めて指摘された。その他の異常を認めなかったため、4日後の来院を指示されていた。家族によると、今朝、突然意識を失った後に全身のけいれんが起こったという 。 搬入時の意識レベルは JCS Ⅰ-2。けいれんは治まっていた。体温 37.2 ℃。心拍数 82/分。血圧 164/96 mmHg。呼吸数 20/分。 SpO₂ 96%(マスク 5L/分酸素投与下) 。頭部MRIの T2強調像及び拡散強調像とを別に示す。 この患者の脳にみられる病態はどれか。
第115回国家試験 D17
76歳の男性。血痰と腰痛を主訴に来院した。1か月前から腰痛が出現し次第に増強し、3日前から喀痰に血液が混じるため受診した。喫煙は74歳まで20本/日を54年間。 意識は清明。身長 165 cm、体重 56 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 140/76 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂ 97%(room air)。食欲は良好。血液所見:赤血球 420万、Hb 12.8g/dL、Ht 40%、白血球8,600、血小板42万。 血液生化学所見:総蛋白 6.2 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、総ビリルビン 0.7 mg/dL、AST 25 U/L、ALT 19 U/L、LD 343 U/L(基準 120~245)、尿素窒素 20 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL。胸部単純エックス線写真で右下肺野に5cm大の腫瘤を認める。全身の造影CTと気管支鏡下生検により腰椎転移を伴う進行肺扁平上皮癌と診断され薬物による抗癌治療の開始を検討中である。 現時点で行うべき疼痛対策として適切でないのはどれか。
第115回国家試験 D18
56歳の男性。複視と上下肢脱力感を主訴に来院した。昨晩から見え方がおかしいと感じていたが、今朝起床時から明らかに物が二重に見えることを自覚した。 さらに右上下肢も動かしにくくなったため受診した。 意識は清明。神経診察では、左眼瞼は下垂し、正面視で左眼はわずかに外転位にある。瞳孔径は右 2.5 mm、左 4.0 mm。右眼の対光反射は直接、間接とも正常であるが、左眼の直接対光反射は消失。眼球運動検査で右方視時に左右に分離する複視を認めるが、左方視で複視は生じない。右上肢Barré徴候陽性である。 想定される障害部位はどれか。
第115回国家試験 D19
58歳の男性。1か月前からの右眼の視力低下を主訴に来院した。視力は右 0.1 (0.3 × -1.0 D)、左 0.7 (1.2 × -1.0 D)。眼圧は右 12 mmHg、左 11 mmHg。前眼部、中間透光体に異常を認めない。カラー眼底写真、蛍光眼底写真、黄斑部の光干渉断層計〈OCT〉像を別に示す。 この患者に対してまず行うべき治療はどれか。
第115回国家試験 D20
83歳の男性。 3か月前からの左顔面痛を主訴に来院した。痛みが強い時には夜も眠れないという。顔面の発赤、腫脹はない。他の神経症状を認めない。鼻腔と咽頭の内視鏡像及び副鼻腔 CTを別に示す。 まず行う対応として適切なのはどれか。