平成28年度(第111回)医師国家試験問題|午後41問〜午後60問

第111回国家試験 D8

高齢者で初発するてんかんの原因として最も頻度が高い変性疾患はどれか

第111回国家試験 D9

胎盤機能不全が原因の胎児発育不全で、最も早期から発育が抑制されるのはどれか。

第111回国家試験 D10

感染症法に基づき、すべての医師がすべての患者の発生について届出を行うのはどれか。

第111回国家試験 D11

ワルファリンについて正しいのはどれか。

第111回国家試験 D12

続発性無月経の原因となりにくいのはどれか。

第111回国家試験 D13

Guillain-Barré症候群の治療法として適切なのはどれか。2つ選べ。

第111回国家試験 D14

HTLV-1 について正しいのはどれか。2つ選べ。

第111回国家試験 D15

味覚を支配するのはどれか。2つ選べ。

第111回国家試験 D16

嘔吐の後に急に発症するのはどれか。2つ選べ。

第111回国家試験 D17

チロシンキナーゼ阻害薬が適応である疾患はどれか。2つ選べ。

第111回国家試験 D18

乳び胸の治療はどれか。3つ選べ。

第111回国家試験 D19

放射線治療について正しいのはどれか。3つ選べ。

第111回国家試験 D20

38 歳の女性。3回経妊3回経産婦。月経痛を主訴に来院した。30 歳ごろから徐々に月経時の下腹部痛と腰痛が強くなってきた。 月経周期は 28 日型、整、持続7日間。内診で子宮は腫大、弾性硬で圧痛はない。Douglas 窩に圧痛を認めない。身長 156 cm、体重 55 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 110/58 mmHg。 血液所見:赤血球 350 万、Hb 9.1 g/dL、白血球 5,500、血小板 22 万。骨盤部 MRIの T2 強調矢状断像を別に示す。 診断はどれか。

第111回国家試験 D21

47 歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。以前から1か月に2回程度の5分ほど続く動悸を自覚しており、2年前の健康診断で WPW 症候群を指摘されていたが、医療機関は受診していなかった。本日 20 時ごろに突然意識を失って倒れたため、家族が救急車を要請した。 脈は微弱(頻脈)。意識レベルは JCSⅠ-30。心拍数 172/分。血圧 64/48 mmHg。呼吸数 28/分。SpO2 92 %(リザーバー付マスク 10 L/分 酸素投与下)。顔色は不良である。2年前の心電図と今回の心電図とを別に示す。 次に行うべき処置はどれか。

第111回国家試験 D22

79歳の女性。人間ドックの腹部超音波検査で脂肪肝と肝の占拠性病変とを指摘されたため来院した。飲酒歴はない。 意識は清明。身長 152 cm、体重 65 kg。体温36.2 ℃。脈拍 64/分、整。血圧 120/60 mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。 血液所見:赤血球 479 万、Hb 14.1 g/dL、Ht 42 %、白血球 5,400、血小板 12 万、PT-INR1.2(基準 0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白 7.5 g/dL、アルブミン 4.3 g/dL、総ビリルビン 0.6 mg/dL、直接ビリルビン 0.2 mg/dL、AST 61 U/L、ALT 69 U/L、LD 171 U/L (基準 176〜353)、ALP 271 U/L (基準 115〜359)、γ-GTP 121 U/L (基準 8〜50)、尿素窒素 12 mg/dL、クレアチニン 0.6 mg/dL、総コレステロール261 mg/dL、トリグリセリド 190 mg/dL、HDL コレステロール 37 mg/dL、Na138 mEq/L、K 4.4 mEq/L、Cl 97 mEq/L。CRP 0.1 mg/dL。胸部エックス線写真で異常を認めない。EOB 造影 MRIを別に示す。 考えられるのはどれか。

第111回国家試験 D23

20歳の男性。右上下肢伸展位と右共同偏視が出現した後、全身けいれん発作が出現したため救急車で搬入された。 意識レベルは GCS 7(E2V2M3)。来院時も右上下肢の強直間代性けいれんが持続している。体温 38.2 ℃。心拍数 96/分、整。血圧 158/96 mmHg。呼吸数 32/分。SpO2 98 %(鼻カニューラ 2 L/分 酸素投与下)。 第一選択となる薬剤はどれか。

第111回国家試験 D24

18 歳の女子。これまでに一度も月経がないことを主訴に来院した。 身長 144cm、体重 48 kg。脈拍 84/分、整。血圧 110/76 mmHg。首の両側の皮膚が広く、余っているように見える。上肢は肘から遠位が外反している。外陰は女性型。腹部超音波検査で子宮は小さく卵巣は確認できない。乳房は TannerⅠ度。陰毛はTannerⅡ度。 血液生化学所見:LH 34 mIU/mL(基準 1.8〜7.6)、FSH 39 mIU/mL(基準 5.2〜14.4)、エストラジオール 10 pg/mL(基準 25〜75)。心エコー検査で大動脈基部に拡大を認めない。 適切な治療はどれか。

第111回国家試験 D25

28 歳の女性。3週間前から続く鼻汁と鼻閉とを主訴に来院した。3日前に症状が悪化し、両側頰部の鈍痛と 38 ℃台の発熱が出現した。職業は保育士。 身長 163cm、体重 54 kg。体温 37.8 ℃。脈拍 84/分、整。血圧 122/70 mmHg。副鼻腔エックス線写真で両側上顎洞に濃い陰影を認める。咽頭と鼻腔の内視鏡像を別に示す。 治療を開始する際に必要な検査はどれか。

第111回国家試験 D26

26 歳の男性。健康診断で蛋白尿と血尿とを指摘されて来院した。数年前から尿潜血を指摘されていたがそのままにしていた。 血圧 120/76 mmHg。尿所見:蛋白2+、潜血2+、沈渣に変形赤血球と赤血球円柱とを認める。血液所見:尿素窒素16 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL。腹部超音波検査で異常を認めない。 次に行うべき検査はどれか。

第111回国家試験 D27

1歳0か月の男児。午後9時45分に熱湯による熱傷のため救急車で搬入された。午後9時ごろ、自宅でテーブルの上のポットを両親が目を離した間に倒し、熱湯をかぶったため両親が救急車を要請した。 意識は清明で激しく泣いている。体温36.2 ℃。心拍数 152/分、整。呼吸数 40/分。SpO2 100 %(room air)。患児の皮膚の写真を別に示す。 深度が最も深いと思われる熱傷部位はどれか。 ≪画像公開なし≫ 熱傷の画像