令和元年度(第114回)医師国家試験問題|午後-119問〜午後-100問

第114回国家試験 A1

疾患と標準治療の組合せで誤っているのはどれか。

第114回国家試験 A2

慢性咳嗽の原因疾患とその特徴の組合せで誤っているのはどれか。

第114回国家試験 A3

NICUに入院している日齢2(在胎30週2日)の新生児。血小板数の確認のため末梢血血液検査をすることとなった。検体提出のために必要な物品の写真を別に示す。 正しいのはどれか。

第114回国家試験 A4

掌蹠多汗症について誤っているのはどれか。

第114回国家試験 A5

病態や疾患と欠乏が疑われる微量元素やビタミンとの組合せで正しいのはどれか。

第114回国家試験 A6

甲状腺全摘術後に発症したテタニーに対し、直ちに投与すべきなのはどれか。

第114回国家試験 A7

疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。

第114回国家試験 A8

選択緘黙について正しいのはどれか。

第114回国家試験 A9

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者で罹患リスクの高い疾患または病態に含まれないのはどれか。

第114回国家試験 A10

頭蓋内血管による脳神経の圧迫で起こるのはどれか。

第114回国家試験 A11

挙児希望のある関節リウマチの女性に対して、妊娠前にあらかじめ中止すべき治療薬はどれか。

第114回国家試験 A12

小児急性中耳炎の難治化に関連しないのはどれか。

第114回国家試験 A13

IgG4関連疾患の腎病変について正しいのはどれか。2つ選べ。

第114回国家試験 A14

心エコー図を別に示す。認められる所見はどれか。2つ選べ。

第114回国家試験 A15

成人の推算糸球体濾過量〈eGFR〉の計算に必要な項目はどれか。3つ選べ。

第114回国家試験 A16

19歳の男性。左手掌のしびれ感を主訴に来院した。1年前から大学のサークルでギターの練習を毎日6時間行っていた。1か月前から左手掌にびりびりするしびれ感を自覚するようになった。しびれ感は起床時やギターの練習中に出現するという。 身長172cm、体重62kg。脈拍64/分、整。血圧116/62mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腱反射は正常で、筋萎縮は認めない。他覚的感覚障害も明らかではないが、ある肢位を1分間継続すると左母指から中指の手掌側にしびれ感が誘発された。その肢位を別に示す。 考えられるのはどれか。

第114回国家試験 A17

2か月の乳児。新生児聴覚スクリーニングで精密検査が必要となり、両親とともに来院した。家族の呼びかけや周囲の音への反応はほとんどない。 身長・体重は月齢相当である。外耳道と鼓膜とに異常を認めない。側頭骨CTでは中耳・内耳に異常を認めない。聴性脳幹反応〈ABR〉は両耳とも無反応である。耳音響放射〈OAE〉では、両耳で低中音部に残存聴力が確認された。 医師から両親への説明として適切なのはどれか。

第114回国家試験 A18

77歳の男性。両下肢足底の紫色変化を伴う疼痛を主訴に来院した。3週前に急性冠症候群のため緊急入院し、同日に経皮的冠動脈形成術を受けていた。1週前から疼痛を伴う皮膚変化が出現したため受診した。3週前の血清クレアチニン値は1.2mg/dLであった。喫煙歴は30本/日を50年間。 身長153cm、体重52kg。脈拍80/分、整。血圧152/80mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。下肢に浮腫を認めない。両足底に疼痛を伴う暗紫色皮斑を認める。 尿所見:蛋白1+、糖(−)、潜血(−)。血液所見:赤血球350万、Hb 10.3g/dL、Ht 31%、白血球7,600(桿状核好中球5%、分葉核好中球60%、好酸球15%、単球5%、リンパ球15%)、血小板15万。血液生化学所見:総蛋白7.1g/dL、アルブミン3.4g/dL、尿素窒素38mg/dL、クレアチニン2.8mg/dL、総コレステロール290mg/dL、トリグリセリド240mg/dL。免疫血清学所見:CRP 1.8mg/dL、MPO-ANCA陰性、PR3-ANCA陰性。足底の写真を別に示す。 最も考えられるのはどれか。

第114回国家試験 A19

3歳の男児。5日前から右の眼瞼下垂が出現し、次第に目立ってきたため、祖母に連れられて受診した。1年前の写真では両側とも眼瞼下垂はなかった。外傷の既往はない。 意識は清明で、活発に走り回っている。右優位の両側眼瞼下垂を認めるが、祖母によると朝は目立たず、夜になると悪化するという。嚥下に問題はない。四肢の筋萎縮はなく、腱反射は正常である。視力は右0.8(1.2×+1.0D)、左0.7(1.2×+1.0D)で乱視は認めず、眼球運動にも異常を認めない。 診断に有用なのはどれか。

第114回国家試験 A20

24歳の女性。頭痛と発熱のため3日前から入院中である。2週前から微熱と多発関節痛を自覚していた。3日前に38℃台の発熱と頭痛が出現したため受診し、同日入院した。 入院時、身長160cm、体重48kg。体温38.3℃。脈拍92/分、整。血圧126/74mmHg。呼吸数18/分。頬部紅斑、無痛性の口腔内潰瘍を認める。両手関節、両膝関節に圧痛を認める。 血液所見:赤血球326万、Hb 10.4g/dL、Ht 28%、白血球2,600(桿状核好中球70%、分葉核好中球12%、好酸球2%、リンパ球16%)、血小板23万。免疫血清学所見:CRP 0.1mg/dL、リウマトイド因子〈RF〉陰性、抗CCP抗体陰性、抗核抗体陽性、抗dsDNA抗体134IU/mL(基準12以下)、抗Sm抗体陽性。抗β2GPI抗体陰性、抗カルジオリピン抗体陰性、ループス抗凝固因子陰性。入院2日目から見当識障害を認め、その後せん妄状態となった。脳脊髄液所見:無色、水様透明。初圧130mmH2O(基準70〜170)。細胞数52/mm3(基準0〜2)(多核球20%、単核球80%)。蛋白87mg/dL(基準15〜45)、糖48mg/dL(基準50〜75)。頭部MRIで異常を認めない。 この患者の治療で副腎皮質ステロイドと併用する薬剤として適切なのはどれか。